異常だった童貞破り01

異常だった童貞破り。其の一

◇青春哀歌◇

私は大学生ににるまでまったくの童貞でした。関西の大学へ入学して、大阪の天王寺の
近くに下宿したのですが、何故そんな所へ下宿したのかは自分でもよく分かりませんが、
理工学部へ入学したにしては、あまり悧巧ではなかった・・・と、今でも自省しております。

なにしろ、今どき風に申せば、あの辺りは風俗の巣のようなところなんです。
童貞の大学生には、環境汚染が進み過ぎていたようで、忽ち私は、
チッ素サンカ物にやられてしまいました。私の場合はチッ素とは、膣素と書きます。
サンカ物とは参加物と書くのです。すなわち、オメコの環境汚染にやられてしまい、
住み着いて一週間目には、下宿代を握りしめて女を買いに出掛けていたのです。

かといって、私がその年齢になるまで童貞でいたことを知ってもわかるでしょうが、
私はぶさいくな男で気の小さい男でした。
ですから、女を買うなどと言うことは、一大決心でありました。

ありったけの金をギュツと握りしめた手を、ポケットの中へ突っ込んで、
ーーこれで女が買えるのだろうか。
ーー金が足りなかったら、どうしよう。
ーー学割りにしてもらえないだろうか。
ーーこの金、落としたらどうしよう。
馬鹿げたことや、取り越し苦労で心臓をドキドキさせ、
ーー巧く行ったら、本当に男になれる・・・
ーーもし、思ったより安かったら・・・この金で二人ぐらい女を知る事が出来るかも知れない・・・
ーー女って、気持ちいいのかかなァ・・・気持ち良かったら、うんとバイトして、
　　　気に入った女見つけて、通うゾ。

などと、夏でもないのに体中を汗びっしょりにして、女を買える場所を捜したものです。
ところが案ずるより生むが易し、客待ち顔で立っていた女の方から私に声をかけて来ました。
「どう一発やる！」
まことにあっさりと、たった一言なんです。
「ハ、ハイ・・・」
女の選り好みをするどころではありません。こちらのヤリたい心を見透かされたと思って
恥ずかしくなり、次の瞬間にはそう答えていました。

「お金、もってる？」
「ハ、ハィ」まるでアガってしまった私は、
ポケットの中から、握りしめていた全財産を取り出して見せたものです。
「なんぼあるの、エエと、チュウチユウ、タコカイナ・・・と、チュウ、チュウ・・・、
　ま、ちょっと足らんけど、まけといたるわ、後ろついといで・・・」

後で分かったことなのですが、金は５、６人、女を買えるほどあったのです。
こちらが田舎っぺの女知らずと直感するや、さすがプロの女性です。
「まけたるわ・・・」
などと恩に着せながら、その何倍もの金を掠め取り、
「済みません。よろしくお願いします」なんて、お礼まで言わせたのです。
私の生涯の中で一番高くついた女買いでしたし、己のバカをとことん知った一件でした。

その女性は、小柄で丸ポチャで、それは可愛い女性でした。
ですから後ろからその女性につき従って歩きながらも、私のチンポは、
彼女を抱き締める瞬間のことを想像して、ズボンの中でイキリ立っていました。

ところが・・・です。
狭い小路を右へ左へと入り込んで、と、あるガラス戸の家の前までくると、
ガラッと彼女はガラス戸を開けて叫んだのです。
「オバちゃーん。お客や！」
それでも私は、まだ彼女が相手だと思っていたのですから、オメでたいものです。
家の奥から４０をとうに過ぎたような厚化粧の太ったオバさんが出て来ました。

「ホラ、この子初めてなんや。オバちゃん、初物食べたいゆうたやろ。
　どやこの子。ちょつと可愛いやろ」
一体どうなっているのか、私には分かりませんでした。

「ホンマやな。皮むきしてマラカス洗うたらなアカンのとちゃうか？ま、あがり・・・」
「ハ、ハイ・・・」
どうして自分は、こうも気が弱いのかと思うほど、命令されると単純に反応してしまうのです。
後から、私を連れて来た女性が私の背中を押してこう言いました。
「入り！このオバちゃんがアンジョウ教えてクレハルから・・・」

なんのことはない、彼女はただのポン引き役で、彼女を抱けるどころか、
チョツト太り気味では済まされぬくらいに肥え太った、ゴジラのようなオバさんに、
まだ穢れなきチンポを捧げねばならぬハメになったのです。

そして、例の可愛い女の方は、
「オバちゃん気に入ったやろ。初めての子は濃いいで、頑張らしたら、
　二、三回はモッ。後でお礼はタップリ貰うで。ま、この子のお代やけどな、ホラ、これ・・・」
し、オバさんから後で礼までせしめる事をほのめかしながら、
私から巻き上げた全財産の中から、その十分の一ほどの金をオバさんに渡したのです。
そしてさっさと踵を返して元来た露地の中を戻っていってしまったのです。
私はポカンとしていました。


			異常だった童貞破り。其の一 ◇青春哀歌◇ 私は大学生ににるまでまったくの童貞でした。関西の大学へ入学して、大阪の天王寺の近くに下宿したのですが、何故そんな所へ下宿したのかは自分でもよく分かりませんが、理工学部へ入学したにしては、あまり悧巧ではなかった・・・と、今でも自省しております。なにしろ、今どき風に申せば、あの辺りは風俗の巣のようなところなんです。童貞の大学生には、環境汚染が進み過ぎていたようで、忽ち私は、チッ素サンカ物にやられてしまいました。私の場合はチッ素とは、膣素と書きます。サンカ物とは参加物と書くのです。すなわち、オメコの環境汚染にやられてしまい、住み着いて一週間目には、下宿代を握りしめて女を買いに出掛けていたのです。かといって、私がその年齢になるまで童貞でいたことを知ってもわかるでしょうが、私はぶさいくな男で気の小さい男でした。ですから、女を買うなどと言うことは、一大決心でありました。ありったけの金をギュツと握りしめた手を、ポケットの中へ突っ込んで、ーーこれで女が買えるのだろうか。ーー金が足りなかったら、どうしよう。ーー学割りにしてもらえないだろうか。ーーこの金、落としたらどうしよう。馬鹿げたことや、取り越し苦労で心臓をドキドキさせ、ーー巧く行ったら、本当に男になれる・・・ーーもし、思ったより安かったら・・・この金で二人ぐらい女を知る事が出来るかも知れない・・・ーー女って、気持ちいいのかかなァ・・・気持ち良かったら、うんとバイトして、　　　気に入った女見つけて、通うゾ。などと、夏でもないのに体中を汗びっしょりにして、女を買える場所を捜したものです。ところが案ずるより生むが易し、客待ち顔で立っていた女の方から私に声をかけて来ました。「どう一発やる！」まことにあっさりと、たった一言なんです。「ハ、ハイ・・・」女の選り好みをするどころではありません。こちらのヤリたい心を見透かされたと思って恥ずかしくなり、次の瞬間にはそう答えていました。「お金、もってる？」「ハ、ハィ」まるでアガってしまった私は、ポケットの中から、握りしめていた全財産を取り出して見せたものです。「なんぼあるの、エエと、チュウチユウ、タコカイナ・・・と、チュウ、チュウ・・・、　ま、ちょっと足らんけど、まけといたるわ、後ろついといで・・・」後で分かったことなのですが、金は５、６人、女を買えるほどあったのです。こちらが田舎っぺの女知らずと直感するや、さすがプロの女性です。「まけたるわ・・・」などと恩に着せながら、その何倍もの金を掠め取り、「済みません。よろしくお願いします」なんて、お礼まで言わせたのです。私の生涯の中で一番高くついた女買いでしたし、己のバカをとことん知った一件でした。その女性は、小柄で丸ポチャで、それは可愛い女性でした。ですから後ろからその女性につき従って歩きながらも、私のチンポは、彼女を抱き締める瞬間のことを想像して、ズボンの中でイキリ立っていました。ところが・・・です。狭い小路を右へ左へと入り込んで、と、あるガラス戸の家の前までくると、ガラッと彼女はガラス戸を開けて叫んだのです。「オバちゃーん。お客や！」それでも私は、まだ彼女が相手だと思っていたのですから、オメでたいものです。家の奥から４０をとうに過ぎたような厚化粧の太ったオバさんが出て来ました。「ホラ、この子初めてなんや。オバちゃん、初物食べたいゆうたやろ。　どやこの子。ちょつと可愛いやろ」一体どうなっているのか、私には分かりませんでした。「ホンマやな。皮むきしてマラカス洗うたらなアカンのとちゃうか？ま、あがり・・・」「ハ、ハイ・・・」どうして自分は、こうも気が弱いのかと思うほど、命令されると単純に反応してしまうのです。後から、私を連れて来た女性が私の背中を押してこう言いました。「入り！このオバちゃんがアンジョウ教えてクレハルから・・・」なんのことはない、彼女はただのポン引き役で、彼女を抱けるどころか、チョツト太り気味では済まされぬくらいに肥え太った、ゴジラのようなオバさんに、まだ穢れなきチンポを捧げねばならぬハメになったのです。そして、例の可愛い女の方は、「オバちゃん気に入ったやろ。初めての子は濃いいで、頑張らしたら、　二、三回はモッ。後でお礼はタップリ貰うで。ま、この子のお代やけどな、ホラ、これ・・・」し、オバさんから後で礼までせしめる事をほのめかしながら、私から巻き上げた全財産の中から、その十分の一ほどの金をオバさんに渡したのです。そしてさっさと踵を返して元来た露地の中を戻っていってしまったのです。私はポカンとしていました。