女房の妹、朋子の娘和佳子が私たち夫婦の家に泊まりに来た。
淡いピンクの半袖のスーツを着た朋子の小柄な身体がまぶしい。
「叔母さん、叔父さん、今日はこれ飲もう」
和佳子は私の妻にワインを差し出した。
あぁ、和佳子は妻を早々にぐっすりと眠らせるつもりだ。
私の妻はお酒に弱い。ワインをグラス２杯も飲めばふらふらになり、
朝まで起きないことはほぼ確実だった。
ワインを妻に手渡す和佳子の横顔を見つめていると、
和佳子も横目で視線を送り返してきた。
和佳子は本気だ…。私の股間はもう固くなっている。
和佳子とは今年の春「花見の宴」の後、したたか酔った和佳子を
介抱している時に「男と女」の関係に成り、その後数回の密会を
重ねて居る。
妻の作ったシチューを食べながら、和佳子と私の妻は
２ヶ月後に迫った和佳子の結婚式の準備の進捗状況などを話していた。
和佳子は巧みに妻にワインを飲ませ続けた。
リビングで３人そろってテレビを見ていると、急に妻が
「和佳子、あと勝手にやってて。ちょっと横になってくるから」
と言い残してベッドルームに去った。
急にかくんと眠くなるのが妻の特徴だった。「ちょっと横になる」
と言って、本当に「ちょっと」だったためしはない。
いつも朝まで眠りふけるのだ。
リビングには私と和佳子の二人だけになった。
和佳子はソファーにきちんと足をそろえて座り、ドラマを見続けている。
私はすぐに和佳子に触れていいものか迷っていた。
これまでの私たちの官能的な関係は何かの気まぐれで、
今晩、私がさらにその関係を深めようと近づけば、返って嫌われてしまう
のではないのか。そう自問自答した私は和佳子のことを本当に
愛しているのに気がついた。
和佳子の丸い小振りの顔を見つめつづける私。
その視線の圧力に気づいたのか、和佳子がこちらを向いた。
「叔父さん、私も寝ていいですか？」
「いいよ。和佳子ちゃんも酔っているみたいだから。シャワー浴びたら？」
「はい。それじゃ、遠慮なく…」
和佳子はバスルームに立っていた。
和佳子が衣類を脱ぐ音がかすかに聞こえる。
裸の和佳子が歩いて数歩のところにいる。
和佳子を抱きしめたい。おそらく和佳子も拒まないはずだ。
そう思っても私はまだためらっていた。
本当に和佳子は今晩、私に抱かれに来たのか…。
ペニスの先からかすかな液がにじみ、私の下着は濡れ始めていた。
こんなことも６０代になってから初めてだ、と苦笑した。
和佳子がシャワーを浴びて出てきた。
ブルーのパジャマ。それはあの日、私が妻の実家で和佳子の寝室で
介護した時に和佳子が着ていたものと同じだった。
和佳子は脱いだ下着を胸のところに隠すように抱えていた。
「叔父さんお先に頂きました、叔父さんもどうぞ」
「うん…」
私はぎこちなく和佳子の横をすれ違いバスルームに入った。
今和佳子が出たばかりの浴槽には和佳子の陰毛と思われる
毛が一、二本浮いていた。私を挑発しているのだろうか。
和佳子の裸を思い浮かべながら私は湯を浴びた。
出てくると、もう和佳子はリビングの横の客間にいる気配だった。
ふすまはぴしゃりと閉められている。
「もう寝たの？」
「いいえ、髪をとかしたりしてます」
ふすまをはさんで二人は黙っていた。
私は思い切って「和佳子ちゃん…。そっちへ行っていい？」と声をかけた。
和佳子は黙っている。私は急に恥ずかしくなり、
「ごめん。へんなこと言って。私も寝るから」
とふすま越しに謝り、夫婦の寝室に向かおうとした。
その時、ふすまがすっと開き、「待って、叔父さん…」という
和佳子の声が背後から聞こえた。
「叔父さん…」
和佳子は後ろから私に寄り添うように抱き付いてきた。
私はしばらく金縛りにあったように立ちつくした。
それをほどいてくれたのは、背中から伝わる和佳子のやわらかい
乳房の感触だった。
「いいんだね…本当に」
「…うん。さっき、すぐに返事をしなくてごめんなさい」
私は振り返ると和佳子をだきしめ、彼女の唇を吸った。
和佳子も吸い返し、二人は舌をためらいながら絡ませあった。
私の手は和佳子の背中を伝い、お尻に。やわらかい張りのあるお尻を
手の平全体で鷲掴みにするように揉む。
目を閉じて一生懸命に舌を絡ませてくる和佳子の表情が私をさらに刺激する。
私たちは抱き合ったまま、客間に敷いてある布団へとゆっくりと向かった。
和佳子を横にして、キスを続けながら、パンティーといっしょにパジャマのズボンを
脱がす。重量感のあるふとともと、細目の陰毛が露になる。
