瀬戸内慕情。其の一


私が未だ現役で全国各地の「トンネル工事現場」を駆け回って機械の保守点検修理
を遣っていた頃の話です。

愛媛県と高知県の県境に成る国道のトンネル工事の時でした。
何時もなら作業現場に朝一番で入るように、前日までに現場近くのホテルに泊り早朝に
現場に行くですが、其の日は神戸から関西汽船のフェリーで松山に早朝に着き
其処からクルマで現場に行っても間に合う事が時刻表で確認出来たので、
其の方が経費も安くなり、身体も楽だろうし、
偶には船旅も良いかなと思いフェリーで四国に渡る事にしました。

その時に作った歌が下の瀬戸内慕情と言う曲ですが、
この歌の背景には秘めた想い出が有るのです。

♪瀬戸内慕情
作詞 : 万屋 太郎
作曲 : 中川 芳郎
編曲 : 筧 哲郎
-1-
連れて行ってと 縋って泣いた
君の後れ毛   手でほぐす
最後の夜に
燃えた姿が   目に浮かぶ
未練波止場は  夜雨に濡れて
一人船路の*  瀬戸内慕情
-2-
遠く神戸の   明かりが揺れる
君を残して   船は行く
無情な汽笛
愛の絆を    引き離す
瀬戸の渦潮   思いが巡り
一人未練の*  瀬戸内慕情
-3-
島の灯台    キラリと光る
君の面影    又浮かぶ
窓打つ雨が
雪に変わって  風に舞う 
伊予の松山   夜明けも遅い
一人降り立つ* 瀬戸内慕情
*は繰り返
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出張経費の厳しい査定の中でいかに遣り繰りして、“余禄”を捻出するかが、
出張を面白くするかに掛かっていますので、宿泊は何時も安いビジネスホテル、
飛行機の場合は“特割り”を利用し、深夜に車で走る時は高速道路は出来るだけ
避けて、一般国道を使うなどして、経費を捻出し、飲み代に使ったり、家族への
お土産等に流用してました。

カーフェリーも勿論、一番安い二等船室。其処は畳敷きの大部屋で、
男も女も一緒の雑魚寝である。船室の中は薄い畳敷きで、
枕と薄いマットと毛布が一纏めに置いてあり、
客はそれを適当な所に思い思いに置いて寝るのである。勿論仕切り等無く
文字通り“袖触れ合うも何かの縁”という感じで夫婦や親子或いは恋人同士は、
ピッタリと身体を寄せ合って寝られるので有る。\

冬の事なので、備え付けの毛布だけでは寒かろうと思い、
私は何時もクルマに積んで有る、自前の毛布を持って船室に入った。
船室内は50%程度の混み様で、私は入り口から一番遠いロッカーの前に、
空いて居る場所が有ったので其処にマットを敷いて身体を休めた。

出航直前に、バスツアーと思われる三十人程度の団体が船室に入って来た。
観光の帰りらしく、観光地の土産物の名の入った紙袋を持っていた。

団体の連中は、自分達の寝場所を確保するまで騒がしかったが、
各自の居場所に落ち着くと静かに成り、土産物の整理を始めていた。

私の横にも、その団体の一組の夫婦が落ち着いた。
五十歳位の小柄な夫と、四十を少し過ぎたと思われる垢抜けした美人で、
色の白い奥さんだった。

奥さんは目で話しかけるような笑顔で、私に軽く会釈をした。
私も思わず頭を下げていた。胸の大きいのが印象的で、
性的な魅力が身体から匂うようだった。

荷物を整理している時にも、胸元から大きな乳房が見え隠れして、揺れていた。
フェリーが出港して間も無く、ツアーの仲間が夫を飲みに誘いに来た。
夫は奥さんを残して五、六人の仲間と一緒に船室を出て行った。

私は食事をするため、奥さんに言葉を掛けて立ち上がると、
「お一人?」と聞いてきた。私は頷いて船室を出た。
消灯間際のラウンジで軽い食事と、ビールを飲んで帰ってくると、
奥さんは同じツアーの女性と坐って話をしていた。
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