小説・美貌への招待。其の九

其の夜の出来事は、夫人と隆史の秘密であった。
思いもよらぬ夫人の寵愛を知った隆史は、一時の夢の様な気持ちで、
何だか陽光がまともに見られぬ心地さえしたが、昼頃に成って、
庭先で夫人の縁側に立つ姿を見た時、夫人に声を掛けられてハッとすると、
夫人は何時もと同じ語調で、
「今日も後一時間程したら出掛けるから・・・駅までよ、良いわね」

常に変わらぬニコリともしない彫りの深い、冷たさとさえ見える顔である。
これが、昨夜、あれ程までに嬌態を見せた人であろうか。
隆史は妙な気持ちがしたが、次第に可笑しさが込み上げてきた。

同じ奥様じゃないか・・・俺が抱いて遣った女なんだ・・・そう思うと、
なんだか人生が味気ない気がしたが、
また自分が偉くなったような自負心も湧き上がってくる。

時間が来て、夫人を乗せて車を横浜駅へ走らせる途中、
夫人が囁くように言った。
「隆ちゃん。昨夜のこと大丈夫でしょうね。菊枝にも・・・
 絶対秘密よ。人前では馴れ馴れしくしては駄目よ。
 誰にも悟られないようにする事が、長く続けられる事だからね・
 ところで、あんた、時々女遊びしているんじゃない?」
『いえーっ、そんなこと全然しませんよ』
「ほんとう?浮気したら承知しないわよ。もしもそんな不潔な事をしたら・・・
 その代わりあたしもあんたを一人守るんだからね。
 旦那様とはもう半年以上も絶交なのよ。本当よ。
 だから隆史があたしの旦那様みたいのものよ・・・・うふふふ」

隆史はひとりでに顔が熱くなって来るのを覚えた。
夫人が久里浜行きの電車に乗ってしまうまで見送った。

夫人は完全に隆史を手中に収めた、逗子のピヤニストの処に行くのを
見送る隆史が滑稽に見えたことだろう。有頂天に成っている隆史は未だ若い。

引き返そうとするとポンと肩を叩かれた。ビックリして見ると、また浜口夫人で有った。

「奥さん、今のに乗ったの?逗子に行ったのね。ぢゃ夕方まで用無しだね。
 ねぇ、前から頼んで置いた、ドライブに連れてってよ。
 ねぇ、一度ぐらい私の言う事も聞いて呉れたって良いじゃないのさぁ」 

腕を掴んで離さないのだった。隆史は弱ったが、
無下に断ると、何だか後の祟りが有りそうな気がして、
つい承諾の笑顔を見せてしまったのである。

『でも三時間ほどにして下さい。うちの奥様には内緒ですからね』
「ええ、心得て居るわよ。承知して呉れるなんて、嬉しいわ、ほんとうに・・・」
車は東名高速を下って行った。厚木で降りてモーテルに行こうと、
浜口夫人は言った。只ドライブだけとは思って居なかった隆史は、言われるままに、
厚木ICで降りて近くのモーテルに入った。

窓も無い密閉された部屋に入ると、何か落ち着かぬ格好で座ると、
「いやな人、借りてきた猫みたい・・・ふふふふ。もっとあたしのの恋人みたいに
 してちょうだいよぅ。尤も、こんなお婆さんでは気分がでないかな?」
『どう致しまして・・・ぼく、光栄ですよ。奥さんの恋人にして頂くなんて・・・
 でも、僕はお抱えの運転手ですからね。誰もそうは見てくれないですよね』

「見てくれても、くれなくとも良いわよ。あたし、心からあんたが好きなのよ。
 ずっと前からよ。あんたは迷惑かも知れない無いけど、
 好きに成るのはあたしの自由でしよぅ。だけど、あんたは奥さん崇拝だし・・・
 少し妬けるわ。ねぇ、あんた、もしや奥さんと・・・・アレしちゃつたんじゃない?」

隆史はドキリとしたが、
『変なこと仰らないで下さい、ばかばかしい。』
「うっふふ、怒ったの。可愛い人ねぇ。ごめんなさいね。
 神聖なる女神の如き矢田夫人を冒涜したりした・・・
 それより、お風呂に入ろうよ、ねぇ、」

隆史は唖然とした。最初のデートから風呂に一緒に入ろうとは、
余りにも大胆ではないか。然しこれから始る男女の絡み合いを考えれば、
五十路女の汗と小便臭いオマンコを押し付けられるよりは、
風呂に入って身体を綺麗にするのは礼儀かも知れないと、考え直し、
此処で及び腰に成っては後のリードが出来ないと思い。脱衣所に来ると、
サッサト服を脱いで隆史は先に浴室に飛び込んだ。

彼女は言葉の威勢良さとは別に、前を隠して照れた色を見せて這入って来た。
見るような見ないような素振りで、ちらちらと観察したが、
やはり中年とはいえ女性の裸身は眩しかった。乳房はふっくらと円く、
肌理の細かそうな肌は程よく肉が乗って柔らかそうな身体だった。
隆史は、彼女の裸身が魅力的なので、胸がワクワクと騒いでくる。
傍に寄り沿い、話し掛けられるうちに、一物が湯の中でどうにも成らぬほど、
膨張して来たので、困った事だと気に掛かるのだった。

その時、不意に、彼女の手で一物が握られてしまった。
アッ、思った途端、見る見る真っ赤に成った隆史の顔に夫人の顔が迫ると、
唇を塞がれ、ムウッと呻いて押しのけようとしたが、力一杯頭に腕が廻されていて、
どうにもならず、やっと夫人が離してくれた時、猛烈に男根は弄られ、
ぐいぐいと扱かれていた。
ウズウズと心地良さが男根に沸き立つのを制し得ようもない。

夫人の眼は妙な笑みを含んで熱情に燃えるかに見えた。
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