三年振りに帰ってきた妻。其の一
◇帰って来たわが妻◇

「父ちゃん、俺は反対じゃ」
「まぁ、まぁ」
「父ちゃんがコケにされたんだよ、世間体があるじゃろが」
三年ぶりに、穏やかだった我が家に吹き荒れた嵐であった。
原因は我が妻の綾乃(54)の処遇についてである。

「親父!くやしくないのか!」
京都に出ている次男、名古屋のテレビ局員へ嫁いだ長女は寛容であった。
ただ独り、長男は激怒していた。これも仕方がないとは思う。
母親の出奔については、同居している長男が一番辛い思いをしていたのだ。
長女の結婚式には出席したのに、長男の時は母親不在の結婚式だったのだ。

「恵美子さんはどうじゃ?」
長男の嫁に意見を求めてみた。
「私は、みんなが仲ようしてくれたほうが・・・」
幸いに、長男の嫁恵美子さんは、優しくてよく出来た女で、
身重で辛い時期でも有ると言うのに、機嫌のいいときを狙って息子を色々と
諌めて説得して呉れた様だ。そんな事が色々あった末、
結局、我が佐伯家では綾乃の帰還を許す事にした。

「今日から、またお世話になります」
三年振りの妻は少し太ったようだった。
血色もよく、持病の腰痛も今はそれ程でもないと言う。
あの七つも年下の詩吟の教師との暮らしが、
妻にしてみればやはり楽しい日々だったのではないか。
憔悴し、無口で済まなそうな態度を取っている妻を見るにつけ、
わたしの心にはそんな苛立ちが沸いては消えていった。

三年振りの閨房での事を告白する前に、少し三年前の状況に付いても
書いて置かなくてはなりますまい。そうでないと一方的に妻が悪いと女と
されてしまう危険があるからだ。

三年前、私はある重要な仕事を任され、
それこそ昼夜の区別なく働き続けていた頃とかさなる。
社内の人事抗争にも巻き込まれ、とても家庭を顧みる心の余裕は無かった。

「やつと子供二人が巣立ちして、これからは夫婦二人で好きな旅行でも
 出来ると思っていたんですよ」あの頃、綾乃がポッリと口にした事を覚えている。

私は旅行どころではなかった。県内の穀物生産と買い上げ価格を睨み、
ライバル会社や農協と腹芸を戦わせていた頃である。

だから長男から会社に電話を貰い、お母ちゃんが出て行ったと聞かされても、
女友達の処にでも行ったのだろう、位にしか考えなかった。
それ程に妻を信じていたし、任せ切っていた。
「離婚してください。私はSさんに付いて行きます」の去り状を読んだ時には、
「ウソだろう」と絶句し、二の句がつけなかった。

さて、床入りである。三年振りに私は妻を抱いた。
三年間、七つ年下の男の持ち物となり、愛撫を受けていた身体をこの目で確かめ、
その名残りがあるかどうか、この指で調べてみたかった。

私は六十二歳の老人と言って良い男である。妻に逃げられて三年間、
もう浮気をする精力など自分の睾丸には残っていないと思い込んでいた。
だから風俗などの遊びもせず過ごしてきた。

「本当にごめんなさい」
妻は声を殺して泣き出し、夫である私のされる侭に身を委ねてきた。

その無抵抗な態度もまた腹が立った。
「わたしに詫びるなら勝也に土下座でもしてやれ」
その長男夫婦の部屋は改装した納屋の二階である。
互いの声が届く心配はない。

妻は風呂上りに、私が見た事の無い浴衣を着て蚊帳をくぐってきた。
三年間の男との暮らしの中で買い入れたものか、いや、そんな無神経な女ではない。
きっと我が家へ戻る為に買った浴衣に違いない。
乱暴に腰紐を解き、胸をしごくようにはだけて乳房をこぼしてやる。

「本当に、お詫びします・・・お詫びします」
妻は泣き続ける。其の顔の下、私は乳房の谷間に顔を埋め、
大きな乳暈を強く吸いたててやった。
「なんでこんなに乳房が大きくなる?」
「ごめんなさい・・・許して・・・」
「詫びてばかりおるな!馬鹿な一つ覚えみたいに」

贅肉はまず胸につく体質だった。しかし女の豊満な乳房と言うのは、
どうも男に愛されて大きくしてもらったと言う雰囲気になってしまう。
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