抜き差しをしながら、奥さんの手を握った。それに応えるように、
私の手を握り返し、乳房の上に誘う。
腰の動きを早めると、奥さんも大胆に成って来た。
喘ぎ声を堪えながら腰を揺すってくる。温かいヌルヌルとした粘液が、
ペニスを伝わって溢れるように流れ出て居るのか、
グチュグチュの音が大きく成って来た。
其の音も気に成ったが、奥さんが大きく腰をうごかして来たので、
毛布の動きまでも気に成っていた。
奥さんが私の手を強く握り、「イクぅイクぅ・・・」と言った。
私は抜き差しを早くする。奥さんが腰を押し付けた。
微妙な動きを感じた時、
「ウーッ」と小さく声を出すと同時に、熱い淫液をペニスに感じ、
ジワーッと膣口に溢れて来るのが判った。どうやら、気を遣ったようだ。
膣の内壁がモゾモゾとし、膣口が締め付けられると、突然、
滑らかな狭窄感に、私も快感が背筋を走った。
『中に出しても良いですか』私は小さな声で聞いた。
「出して、奥の方に出して」奥さんは私の手を強く握った。
ドクドクと膣の奥深く、精液が噴出していく。
私の射精を感じたのか、奥さんは腰をぐっと押し付けてきた。
暫くの間、私は奥さんの腰に密着させて余韻を味わっていた。
ペニスが徐々に小さくなると、奥さんはハンカチで抜けかけたペニスを包み、
ハンカチを残したまま、腰を引くと、私から離れていった。
私は、ハンカチに包まれたペニスをその侭にして、
何時の間にか、眠ってしまっていた。
何時だろうか、奥さんの手が私の下腹の上で動いていた。
私は目を覚めた。
船室の中はシーンと静まり、薄暗い照明が船室全体を照らしている。
時計を見ると午前四時を過ぎていた。